亀井牧場グループの牛舎
よく寝て、よく食べる。
健康で元気に育った牛さんは、本当に美味しいお肉になります
まる亀こうし牧場では、お肉になる前の、生体のままの牛さんの姿にこだわります。 牛肉は、霜の入り具合や質感、枝肉の歩留まりによってA5やA4といった15段階のランクがつけられますが、長年牛さんを育ててきた私たちは、本当に美味しくて高品質なお肉であるかどうかは、“お肉になる前の生体の姿”に現れることを知っています。 ただ高級なお肉にするために、過度に太らせたり無理やりサシを入れる育て方はせず、子牛一頭一頭の成長に合わせて餌の配合を変えたり、病気や体調の変化がないかを気遣ったり、手間暇かけて大切に牛さんのお世話をします。そうして育った牛さんの体は、米俵のようにずっしりとした肉のつき、重い体を支えるしっかりとした足腰、肉付きの良い立派な立ち姿になり、お肉になった時にとても深い味わいになるのです。
よく食べて、よく寝て、健康で元気に育った牛さんは、本当に美味しいお肉になってくれます。命を捧げてくれる牛さんたちのため、お肉になる直前まで出来る限りの愛情を込めて、快適に暮らせるような環境づくりを心がけています。
亀井牧場グループの強み
繁殖から肥育まで。そして
トップクラスの子牛を買い付ける“目利き力”
まる亀こうし牧場の強みは、代々たくさんの仔牛を見てきた経験と繁殖で培った確かな目利き力です。
幼い頃から父に連れられ全国各地の市場で見た、最高の牛、本当に美味しい牛の姿。オーナーの独自の知識と経験を活かし、各地の市場で最高の子牛の買い付けから、「近江牛」「近江亀井牛」にふさわしい牛さんに成長できるよう、繁殖・肥育まで徹底した衛生管理とデータ管理を行っています。
牛舎8つのこだわり
本来、牛はとてもデリケートで臆病な生き物。お肉の味や肉質に影響を及ぼすストレスは、牛さんたちの大敵です。
まる亀こうし牧場では、牛さん一頭一頭に毎日声をかけ、スキンシップを取りながら細やかにお世話をしています。私たちのために一生懸命生きてくれる牛さんに、精一杯の愛情と手間暇をかけて、健康で元気に育ってもらえるよう居心地の良い環境を心がけています。
#01歴史
江戸時代から続く、近江牛400年の歴史。
亀井牧場グループ「亀井牧場・まる亀こうし牧場」のルーツ
日本全国に数ある肉牛のブランドのなかでも、約400年という圧倒的な歴史を誇る「近江牛」。まる亀こうし牧場のある近江八幡市は、琵琶湖を囲む山々の美しい水や豊富な飼料、静かで落ち着いた飼育環境に恵まれ、昔から肉牛の飼育が盛んに行われていたといいます。
昭和45年、ホルスタイン肉牛わずか100頭余りから始まった亀井牧場は、2代目・亀井利次により近江牛専門牧場として事業を拡大。幼い頃から父とともに全国の市場をまわり、本当に美味しい牛を見分ける目を養った亀井牧場3代目・亀井頌司が、平成25年に「まる亀こうし牧場」を設立しました。
#02広々とした牛舎
十分な肥育スペースに高い天井、作業効率を高めた広い通路
牛さんへのストレスに最大限配慮した牛舎
天井高8mの開放的な牛舎は、明るくて風通しの良い快適な空間。デリケートな牛さんたちが暮らしやすいよう十分な広さを確保しています。また、同じ市場で買い付けた子牛は同じ区画で飼育し、同郷同士群れて暮らせるよう配慮しています。
通路にもスペースを確保し、餌やりや清掃、牛さんの健康チェックなど、作業効率を高めてスムーズにお世話を行うことができます。
#03リラックス
一頭一頭に声をかけながら給餌
牛舎内にはいつも音楽が流れ、牛さんたちもリラックス
牛さんたちがリラックスして暮らせることが、最高級のお肉をつくる最も大切な条件です。牛舎内では常にクラシック音楽を流し、臆病でストレスに弱い牛さんたちがリラックスして過ごせるようにしています。
餌やりの一部を機械化することで、手作業の餌やりにかかっていた時間を大幅に短縮。その分、牛さんとのコミュニケーションに時間を費やし、一頭一頭に声をかけながらお世話をしています。
#04人々
愛情たっぷり。
手間暇かけて育てる自慢の牛さんたち
まる亀こうし牧場では現在約200頭、亀井牧場グループ全体では約1200頭の牛さんが暮らしています。
牛さん一頭一頭をじっくり観察し、その日の体調にあわせて飼料の配合を変えたり、えさの残し具合を見てその日のえさの量を調整したり、毛艶のチェックや毛並みのカットも行います。
たっぷりの愛情と手間暇をかけて、大切に大切に育てているのです。
#05清潔
牛さんたちが熟睡できるほど、
清潔で快適な牛床
綺麗好きな牛さんたち。臭いや糞尿で床が汚れていると、横になりたがらず、立っている時間が多くなります。それがストレスとなって、肉質の低下など悪い影響が出てしまいます。
まる亀こうし牧場では、臭いの元となる成分を分解するEM菌を、牛床に定期的に散布。大型扇風機で風を送り、牛床を乾かして快適な寝床を保つ工夫をしています。
まる亀こうし牧場の牛さんは、よく獣医さんも驚くほどドーン!と横になって熟睡してくれます。
#06飼料
旨み成分オレイン酸が豊富なお肉に。
近江米の稲ワラ、自家栽培のスーダングラス、
キリンビール工場のビール酵母。
地元・滋賀に育まれた牛さんたちのごはん
まる亀こうし牧場では、牛さんの主食である稲ワラに、「近江米」の稲ワラを使用しています。地元の農家さんから仕入れる美味しい近江米の稲ワラは、安心安全な牛さんのご馳走。牧草には、牧場内の畑で自家栽培したスーダングラスを与えています。
さらに、牛さんたちに与える飼料には、滋賀県にあるビール工場のビール粕を独自の割合で配合しています。ビール酵母の独特の香りが牛さんの食欲を増大させ、肉に甘みや旨みが増します。これは手間もかかりますが、無ければならない「隠し味」なのです。
#07循環型農業
牛糞を再利用し、牛さんのベッドへ
汚れた床敷きは敷地内で発酵させ、堆肥として再利用
牛糞は私たちにとって大切な資源。まる亀こうし牧場では、牛糞を乾燥させオガクズと混ぜ合わせて上質な牛床として再利用しています。乾燥した牛糞はパサパサした状態になり臭いもまったくありません。弾力性保温性があり牛にとって理想的なベッドになります。
また、汚れた床敷きは敷地内で発酵させ堆肥として再利用。牛さんのごはんとなる自家栽培のスーダングラスや近江米農家さんの畑にも、まる亀こうし牧場の牛さんの牛糞が堆肥として使われています。
牛さんを取り巻く環境には地元の自然なものを利用し、循環型農業を実践しています。
#08繁殖事業
安心して食べていただけるために。
母牛から育てる、健康で安全なお肉
まる亀こうし牧場は、自社牧場内での子牛の繁殖事業にも力を入れています。優秀な子牛を導入するだけでなく、全て自分たちの手で一から牛を育てることにより、今まで以上に安全で健康な牛さんのお肉をお届けすることができます。
生まれたばかりの子牛は母牛(ぼぎゅう)と一緒の牛舎で暮らし、成長したら通常の牛舎へと移動します。スタッフが毎日一頭一頭にミルクをあげ、元気に育ってくれるようにと大切にお世話をしています。
牛舎ギャラリー
まる亀こうし牧場のある亀井牧場グループの広大な敷地内には、全国から買い付けた子牛を月齢ごとに飼育する広々とした牛舎や、繁殖を行う母牛と子牛の牛舎、自家栽培のスーダングラスや野菜の畑、田んぼ、スタッフのための施設などさまざまな施設があります。